修復歴車とは・・・ひとことで言うと「骨格部分を損傷し、その部位を修理若しくは交換したクルマ」と、言えると思います。修復歴に該当する場合、中古車の販売時に表示義務が課せられています。一部の例外(リヤフェンダ・リヤエンドパネル・ボディサイドシル)を除き、ねじ止めされていない(ねじで外れない)部分に該当します。
骨格部位 |
修復歴の判定基準 |
クロスメンバー(フロント・リヤ) |
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サイドメンバー(フロント・リヤ) |
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インサイドパネル(フロント) |
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ピラー(フロント・センター・リヤ) |
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ルーフ |
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センターフロアパネル |
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リヤフロント(トランクフロア) |
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ラジエーターコアサポート |
交換されており、かつコアサポートと隣接するインサイドパネルに凹み、クロスメンバーに曲がり・凹み、サイドメンバーに曲がり・凹みまたはその修理跡があるもの |
※修復に用いるクランプ跡があっても上記判定基準に該当しない場合
は修復歴としない。
※修復歴の判定はボディ・構造(フレーム付き車など)や損傷の度合い等により異なる場合がある。
(一財)日本自動車査定協会の中古自動車査定基準では以上のケースに該当する場合、「修復歴減点」を適用します。ランク(計算に用いる係数)は3種類あり部位により異なります。また、車種ごとにクラス(国産乗用車は8クラス、輸入乗用車は7クラス、バン・SUVは別途)が決まっており、修理済み車の減点計算に用いる「みなし修理費」が異なります。例えば日産GT-Rは最上級の特C、トヨタプリウスはⅢ です。(このクラス分けは修復歴減点の計算のみに使用するわけではありません)